【10月26日 AFP】スウェーデン語を網羅する辞典が今月、編さん開始から140年を経てついに最終巻が完成し、印刷所に入稿された。編集者が25日、発表した。

 ノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)の選考機関でもあるスウェーデン・アカデミー(Swedish Academy)が編さんした「スウェーデン・アカデミー辞典(SAOB)」は全39巻、3万3111ページに上る。

 編集者の一人、クリスチャン・マットソン(Christian Mattsson)氏はAFPに「1883年に編さんが始まり、ついに終わった。述べ137人のフルタイムの職員が携わった」と話した。

 今回大きな節目を迎えたものの、仕事はまだ終わっていない。AからRまでの巻はいまや時代遅れとなり、改訂して新しい言葉を追加しなければならないためだ。

 マットソン氏は「例えば『アレルギー』という言葉は1920年代にはスウェーデン語に取り入れられていたが、Aの巻は1893年に発行されたため載っていない」と説明した。

 今後7年かけて、「バービー人形」「アプリ」「コンピューター」など約1万語を追加していく。

 SAOBは1521年から現代までのスウェーデン語を収録した歴史的記録でもある。オンラインで閲覧できるほか、約200部だけ印刷され、研究者や言語学者に利用されている。(c)AFP