【10月26日 AFP】ブラジル南部リオグランデドスル(Rio Grande do Sul)州の海岸で、少なくとも522頭のアザラシとアシカが死んでいるのが発見された。当局が25日、明らかにした。

 ブラジルは今年5月、野鳥間での感染確認後に鳥インフルエンザ流行に関する緊急事態を宣言。先月には同州で海洋哺乳類の感染が初めて報告された。

 同州農業局によると、アザラシとアシカの死骸は海岸沿いのさまざまな場所で見つかった。

 最近、鳥インフルエンザで死んだアザラシとアシカ数百頭が確認されたウルグアイ国境に近い地域でも発見されている。

 ブラジルは世界市場の約35%を占める最大の鶏肉輸出国だが、家禽(かきん)類や養鶏場での感染はこれまでに報告例がなく、鳥インフルエンザの発生がない国に分類されている。

 同州農業局は「今回の報告は州や国の公衆衛生に影響はなく、家禽や卵を食べてもリスクはない」としている。(c)AFP