【10月25日 AFP】フィンランド警察は24日、同国とエストニアを結ぶ海底ガスパイプラインが損傷した問題について、中国の海運会社が保有する香港船籍の船舶のいかりが接触したことが原因との見解を示した。

「バルチックコネクター(Balticconnector)」と呼ばれるパイプラインからガスが漏れているのが見つかったため、8日に運転が停止されていた。警察はこの日、6トンのいかりが海底を引きずられたことによりできたとみられる線状痕を捉えた写真を公開。いかりはパイプラインに接触後、船舶から外れたもようだ。

 リスト・ロヒ(Risto Loh)刑事局長は記者会見で、「いかりはけさ、海軍によって回収された」と語った。

 また、香港船籍の貨物船「ニューニュー・ポーラーベア(Newnew Polar Bear)」について、パイプラインが損傷した時刻に「ほぼ確実に現場に存在していたとみられる」とし、事故への関与を事実上確認した。

 警察は同船の船長との通信を試みたが、応答は得られていない。ロヒ氏は「同船の船首左舷側のいかりが失われているもよう」との情報があるとしている。

 同船は現在、ロシア北部の同国領海内を航行中という。(c)AFP