【10月24日 AFP】スペイン警察は23日、ウクライナで盗まれた2000年以上前に作られた黄金製の装身具11点を押収したと発表した。6000万ユーロ(約96億円)以上の価値があるという。

 警察の発表によると、装身具はネックレス、ブレスレット、イヤリングなどで、2009~13年にウクライナの首都キーウの博物館で展示されていたが、遅くとも16年までに国外に持ち出された。

「押収されたのは歴史的、金銭的価値が高い金の装身具で、ウクライナから盗まれ、密輸された後、マドリードで売却されることになっていた」という。それぞれ紀元前8世紀から紀元前4世紀ごろに作られたものだとされる。

 事件に関連し、スペイン人3人、正教会の司祭を含むウクライナ人2人が逮捕された。

 捜査はウクライナのほか、アルバニア、ブルガリア、キプロス、北マケドニア当局の協力の下、進められた。

 警察によると、装身具にはウクライナ正教会の所有物だと記された偽造書類が添付されていた。書類は英語、ウクライナ語、スペイン語で書かれていた。(c)AFP