【10月23日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の保健当局は22日、イスラム組織ハマス(Hamas)に対するイスラエル軍の報復攻撃に伴う死者は22日、4651人になったと明らかにした。このうち1873人が子どもで、負傷者は1万4245人に上る。

 ハマスによる7日の越境攻撃以来、イスラエルは報復攻撃を続けている。ガザ保健当局によれば、21日から22日にかけ、ガザ中部の町デイルアルバラ(Deir al-Balah)が特に激しい空爆を受けた。

 AFP記者は病院の遺体安置所で、血のついた床に子どもの遺体が多数置かれているのを目にした。身元が分かっている遺体のそばでは取り乱した家族の姿もあった。亡くなった幼児を抱き締める男性や、妹の遺体に毛布をかける少年もいた。

 国連(UN)によれば、遺体安置所は満杯で、多数の身元不明の遺体はガザ市内の集団墓地に埋められている。

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は22日、職員の犠牲者は29人に上ると明らかにした。半数は教師だったという。

 一方、イスラエル軍は、ガザとの境界付近で武装勢力が発射した対戦車ミサイルにより兵士1人が死亡したと発表した。(c)AFP