【10月20日 AFP】ミャンマー中部シャン(Shan)州のインレー湖(Inle Lake)で、ファウンドーウーパゴダ(Phaung Daw Oo Pagoda)祭りが開催されている。

 18日間続く祭りは、同国最大規模。ファウンドーウーパゴダに安置されている仏像のうち4基を黄金の船に載せて村々を回る。

 ミャンマーでは、2021年に国軍がクーデターにより実権を掌握してから、反体制派に対する弾圧が続いており、地元監視団体によるとこれまでに4100人以上が死亡、数万人が逮捕された。そうした中で、3年ぶりの開催となった祭りは、喜びと悲しみが入り交じった雰囲気に包まれていた。

 実行委員のカン・ミンさんは、「この祭りは、地元住民にとって非常に重要だ。伝統衣装を着て、一緒になって仏像を載せた船をこぐ。世界でこのような場所は他にない」と語った。

 地元住民のプー・ピエ・トゥエさんは「私たちは3年間開催されなかった祭りが再開されて楽しんでいる。一方で、(インレー湖から離れた場所の)状況は良くない。彼らのことを考えると心が痛い」と語った。(c)AFP