【10月20日 AFP】南アフリカのケープタウンでこのほど、何日も繰り返し人間から嫌がらせをされていたオットセイが、女性をかんだ後、ストレスが原因で死んだ。これを受け同市は19日、住民と海水浴客に対し、オットセイを構わないよう呼び掛けた。

 女性は18日夜、ケープタウン南東部にある有名なストランドビーチ(Strand Beach)でオットセイにかまれ、最寄りの病院に搬送された。

 ケープタウンのエディー・アンドルーズ(Eddie Andrews)副市長は、「このオットセイはここ数日、浜辺で休もうとしていただけだ。これはオットセイの普通の予期される行動だ」と述べた。

 しかし、一部の市民はオットセイに追い掛けられる動画を撮影しようと、石を投げたり、棒で突いたり、犬に攻撃させたりするなどしていた。

 オットセイが女性を攻撃したのはこのためで、女性はオットセイに気付かず、浜辺で夜の散歩をしていただけだった。

 同市によれば、オットセイは動物愛護団体に引き取られ、地元の水族館で健康診断を受けていたが、その後死亡した。

 アンドルーズ氏は「悲しいが、ストレスを受けたオットセイによくあることだ」「ケープタウンのすべての住民と海水浴客は、オットセイをそっとしておいてほしい」と呼び掛けた。(c)AFP