【10月18日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)による前例のない7日の大規模攻撃で、イスラエル側ではこれまでに1400人以上が死亡した。当局によると犠牲者の多くは市民だ。

 イスラエルによる報復攻撃で、ガザ地区では約3000人が死亡している。その多くは市民だという。17日には病院が攻撃され、少なくとも200人が犠牲となった。

 AFPでは、各国当局から情報を収集し、これまでに少なくとも170人の外国人が命を落としたことを確認した。犠牲者の多くはイスラエル国籍も持っていた。

 イスラエル軍の16日の発表によると、199人がハマスによって連れ去られたことが確認された。

 これまでに分かっていることを国別にまとめた。

■米国 31人死亡、13人行方不明 拉致も

 米政府は17日、ハマスによる奇襲以降、少なくとも市民31人が殺害されたと発表した。13人と連絡がつかないとしている。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は同日、拉致された人の中に米国市民が含まれていると述べた。

■タイ 30人死亡、17人拉致

 タイのセーター・タウィーシン(Srettha Thavisin)首相は18日、市民30人が殺害、17人が拉致されたと考えられていると明らかにした。

 政府によると、イスラエルでは約3万人のタイ人が農業従事者として働いている。

■フランス 21人死亡、11人不明

 外務省によると、これまでに自国民21人が殺害され、11人の行方が分からなくなっている。行方不明者については、「ハマスの人質になっている可能性が高い」としている。

 ハマスは16日、人質として拘束している仏系イスラエル人女性ミア・シェムさんの動画を公開した。ハマスが人質の姿を捉えた動画を公開するのは、7日の奇襲後初めて。

■ロシア 16人死亡、8人不明

 在イスラエル・ロシア大使館によると、少なくとも16人のロシア人が殺害され、8人の行方が分からなくなっている。ロシアとイスラエルの二重国籍者1人が人質に取られている。