【10月18日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は18日、イスラム組織ハマス(Hamas)によるイスラエルへの攻撃は、パレスチナ人に対する「集団的懲罰」を正当化するものではないとし、即時停戦を訴えた。

 グテレス氏は中国で開催中の国際会議で演説し、1400人以上の死者を出した今月7日のハマスによるイスラエル攻撃は、正当化できない「テロ行為」だと非難。その上で「だが、これらの攻撃は、パレスチナ市民に対する集団的懲罰を正当化するものではない」と強調した。

 同氏は「即時の人道的停戦」を訴えるとともに、ハマスに対しては少なくとも199人の人質を「即時かつ無条件に解放」するよう呼び掛けた。

 また、イスラエルに対しては「ガザ住民に必要不可欠な人道支援について、無制限の通行を即座に許可する」よう求めた。

 さらに17日夜に発生し、数百人が死亡したガザの病院攻撃については「恐怖を感じる」と述べた。

 攻撃をめぐっては、ハマスはイスラエルの仕業だと非難している。一方、イスラエルは、ガザのイスラム組織イスラム聖戦(Islamic Jihad)によるロケット弾の誤爆だと主張している。(c)AFP