【10月17日 AFP】フランスの検察当局は16日、同国サッカーリーグ1のニース(OGC Nice)に所属するアルジェリア代表DFユセフ・アタル(Youcef Atal)に対し、「テロ賛美」の疑いで予備捜査を開始した。

 同選手は、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の衝突に関連して、ユダヤ人への暴力を呼びかけるパレスチナ人説教師のインスタグラム動画を共有した疑いが持たれている。

 仏ニース検察はこの日、地元政治家からの通報を受けて、「テロ賛美」を対象とする法律に基づいてアタルを捜査していると発表。また、フランスサッカー連盟(FFF)は15日に、倫理委員会が同選手について調査すると述べている。

 サッカー関係者や政治家、ユダヤ人団体、ニース市長らはこのメッセージを非難しており、アタルは謝罪を前にこのリポストを削除している。

 15日にアタルは、この批判に対してインスタグラムのフォロワーに「憎しみのメッセージは決して支持しない」と伝えたが、動画を共有した理由については説明しなかった。

 アタルは16日、アルジェリア代表の一員としてエジプトとの親善試合に出場している。(c)AFP