【10月17日 AFP】イランのホセイン・アミール・アブドラヒアン(Hossein Amir-Abdollahian)外相は16日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への地上作戦を準備しているイスラエルに対し、数時間以内に抵抗勢力による先制攻撃が行われる可能性があると警告した。

 イランはこれまでも、イスラエルがガザ地区への地上侵攻に踏み切れば、他の勢力からの反撃を招くことになりかねないと繰り返し指摘してきた。

 アブドラヒアン外相は国営テレビの生放送で、イランが支援するレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)の最高指導者ハッサン・ナスララ(Hassan Nasrallah)師との14日の会談に言及した際、「抵抗の枢軸による先制攻撃が数時間以内に実行される可能性がある」と指摘。「抵抗の指導者たち」はガザで「やりたい放題のこと」をイスラエルがするのを許さないだろう、とけん制した。

 イランは1979年のイスラム革命以来、パレスチナの大義を支持する姿勢をイデオロギーの柱の一つに据えている。今回もイスラム組織ハマス(Hamas)による対イスラエル攻撃を称賛した。ただし、自国の関与は否定している。(c)AFP