【10月16日 AFP】ケニア・ナイロビ最大のスラム街キベラ(Kibera)で週末、キベラ・ファッションウィーク(Kibera Fashion Week)が開催された。2022年に始まったイベントで、今年で2回目の開催。満席となった会場では、さびたトタン屋根を見下ろすように設置されたキャットウォークをモデルが闊歩(かっぽ)した。

 昨年、イベントを立ち上げたデザイナーのアビド(Avido)さん(27)は「キベラのイメージは、大統領選に伴う治安悪化や売春、薬物乱用といったものばかり」だが、「キベラにもスタイルやクリエーティビティーがあることを示したい。足りないのは機会だけだということを」と述べた。

 キベラの人口は約25万人。アビドさんはキベラ生まれ、キベラ育ち。現在の活動拠点もキベラだ。

 アビドさんの作品は、ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)やビヨンセ(Beyonce)ら、世界的なスターからも注目されている。

 ゲーテ・インスティトゥート(Goethe Institute)、欧州連合(EU)、ナイロビ・デザイン(Nairobi Design)などが協賛。綿やジュート、ウール、真珠、金属などの素材が用いた作品が登場した。(c)AFP