【10月16日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は15日に放送された番組で、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を再占領すれば「大きな過ち」を犯すことになるとの考えを示した。

 バイデン氏は、CBSの報道番組「60ミニッツ(60 Minutes)」のインタビューで、米国の同盟国イスラエルによるガザ占領を支持するかとの質問に対し、「それは大きな過ちだと思う」と答えた。

 イスラエルは1967年の第3次中東戦争(Six-Day War)でガザを占領したが、2005年に完全撤退。代わりに翌06年には陸海空を封鎖し、07年にイスラム組織ハマス(Hamas)がパレスチナ解放機構(PLO)内の最大組織ファタハ(Fatah)との抗争を経てガザを実効支配するようになると、封鎖を強化した。

 バイデン氏は、ハマスが「パレスチナ人全体を代表しているわけではない」としながら、ガザに侵攻して「過激派を排除」することは「必須」だと主張。

 その一方で、「パレスチナ当局はなくてはならない。パレスチナ国家樹立の道筋は必要だ」とし、イスラエルとの「2国家共存」を支持する従来からの米国の姿勢を改めて強調した。

 米軍参戦の可能性について問われると、「その必要はないと思う」と答えた。(c)AFP