「戦線拡大」はイスラエルの行動次第 イラン外相
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【10月13日 AFP】イランのホセイン・アミール・アブドラヒアン(Hossein Amir-Abdollahian)外相は12日、イスラエルに対し「新たな戦線」が開かれるかどうかは、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)におけるイスラエルの行動にかかっていると述べた。
中東のさまざまな武装集団を支援するイランは、仇敵イスラエルを7日に奇襲したイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)も長年支援している。だが、今回の攻撃には一切関与していないと主張している。
だが米国は、同じくイランが支援するレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が介入すれば、イスラエル北部のレバノンとの国境で第二の戦線が開かれるのではないかと懸念している。
イラン外務省によると、アブドラヒアン氏は訪問先のイラクでムハンマド・スダニ(Mohammed Shia al-Sudani)首相と会談した際、「いくつかの国の当局者から接触があり、中東で(イスラエルに対する)新たな戦線が開かれる可能性について質問を受けた」「将来の可能性はすべてガザにおけるシオニスト政権(イスラエル)の行動にかかっているというのが、わが国の明確な答えだと返答した」と述べた。
さらに「イスラエルの犯罪は今も続いており、新たな戦線を開く許可をわが国に求める者は中東にいない」と語った。
7日のハマスによる奇襲では、イスラエル人や外国人ら1200人以上が死亡。イスラエルのガザへの報復攻撃では、保健当局発表でパレスチナ人1417人が死亡している。
西側諸国は奇襲以降、イランに対して慎重な態度をとりつつも、紛争に介入しないようはっきりと警告している。(c)AFP