【10月12日 AFP】ラグビーフランス代表のフォワードコーチを務めるウィリアム・セルバ(William Servat)氏は11日、同国代表主将のSHアントワーヌ・デュポン(Antoine Dupont)について、W杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)準々決勝の南アフリカ戦出場へ向けて「100パーセント」準備ができていると明かした。

 デュポンは9月21日に行われたプールステージのナミビア戦で頬骨を骨折。その後手術を受けたが、今週に入ってフルコンタクトの練習再開が許可され、この日は王者・南アフリカ戦で先発が見込まれるメンバーと一緒に、ヘッドガードをつけて2日連続の練習に臨んだ。

 15日の南アフリカ戦では、負傷したデュポンを相手が守備で狙ってくることも考えられるが、セルバ氏は「もうここ何年も、アントワーヌは守備でフランス屈指の選手」「アントワーヌは100パーセントの状態」と強調。「何が起きようと、それが揺らぐ理由はない」と述べ、デュポンの役割を変える考えを否定した。

 2021年にワールドラグビー(World Rugby)の年間最優秀選手に選出されたデュポンはフランス代表の大黒柱で、主将として出場したホームゲームではチームが負けなしであることからも、その重要性がうかがえる。フランス代表は13日に南アフリカ戦のメンバーを発表する。(c)AFP