【10月12日 AFP】イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のバーミンガム・シティ(Birmingham City)は11日、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の元スター選手、ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)氏を新監督に招聘(しょうへい)すると発表した。

 前週、米メジャーリーグサッカー(MLS)のD.C.ユナイテッド(D.C. United)の指揮官を退任したルーニー氏は、ジョン・ユースタス(John Eustace)前監督の後任としてバーミンガムと3年半の契約を結んだ。

 チームは現在リーグ6位につけているものの、1年3か月指揮を執ったユースタス前監督は解任されていた。ルーニー新監督は今後、プレミア昇格に向かって監督を務める。

 ルーニー新監督は「こういったエキサイティングな時期にバーミンガム・シティに加わることができて非常にうれしい」とし、「このような機会に備えるために困難な環境に身を置いて、監督としてのキャリアを築いてきた。目的意識を与えてくれるプロジェクトであり、始めるのが待ちきれない」と述べている。

 バックルームスタッフには、イングランド代表でルーニー氏とともにプレーし、現在U-21同代表のコーチを務めるアシュリー・コール(Ashley Cole)氏や、現アイルランド代表アシスタントコーチを務めるジョン・オシェイ(John O'Shea)氏が加わる。

 ルーニー氏は2020年11月から2022年6月までチャンピオンシップのダービー・カウンティ(Derby County)で監督を務めたが、クラブの破産申請と過去の財政規則違反などで勝ち点21を剥奪されたため、3部への降格を止められなかった。その後率いたD.C.ユナイテッドでは、MLSのプレーオフ進出を逃している。

 バーミンガムは7月に米国に拠点を置くシェルビー・カンパニーズ・リミテッド(Shelby Companies Limited)による買収が完了し、その直後には米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のスーパーボウル(Super Bowl)で7度優勝を飾ったトム・ブレイディ(Tom Brady)氏が少数オーナーとなっている。(c)AFP