【10月12日 Xinhua News】中国貴州省(Guizhou)黔南プイ族ミャオ族自治州荔波県瑶山ヤオ族郷にある瑶山古集落には、ヤオ族が千年にわたって受け継いできた伝統の食文化「瑶王宴」がある。集落では重要な祝祭日や冠婚葬祭のたびに、各家庭が四角いテーブル1卓、食器4組、酒杯4個、4皿の料理、米酒4斤(2リットル)を持ち寄って、あまたのテーブルをつなげた宴席を設け、一堂に会した老若男女が宴会を楽しむ。

 さまざまな料理が並ぶ「瑶王宴」の主菜は「瑶山鶏」で、このほか、祝いの「紅鶏蛋(ホンジーダン、赤色食紅で着色したゆで卵)」が客を迎え、清熱養生効果があるとされる地元特産の油茶(アブラツバキ)が振る舞われる。

 瑶山ヤオ族郷ではここ数年、「ヤオ族風情ツアー」を打ち出しており、観光客には「瑶王宴」が提供され、参加者は風光明媚な農村の風景を楽しみながら民族の特色ある美食を堪能できる。(c)Xinhua News/AFPBB News