【10月10日 AFP】エチオピアの今年の大学入試で、合格した高校生は3.2パーセントだった。教育相が9日、発表した。

 ベルハヌ・ネガ(Berhanu Nega)教育相は「入学試験を受けた生徒84万5188人のうち、50%の合格ラインに届いたのはわずか2万7000人だった」と述べた。エチオピア通信が伝えた。

「これは、受験者の3.2%しか合格しなかったことを意味する。前年度との比較では0.01パーセント下がった」

 合格者が一人もいなかった学校は全体の約半数に上った。

 低調な合格率について、アディスアベバ大学(Addis Ababa University)のメセレト・アセファ(Meseret Assefa)氏は、「適切な教材がなく、勉強法や指導法が限られていること」が原因の一つと指摘した。

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によると、エチオピアでは初等教育の普及において「目覚ましい進歩」を見せており、2021〜22年には少なくとも88%の子どもが小学校に通っていた。だが、その一方で10歳児童の約9割は簡単な文章を読んだり理解したりすることができず、また中等教育校に進んだ生徒はわずか33.1%にとどまった。(c)AFP