【10月9日 AFP】タイ外務省は9日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)とイスラエルの軍事衝突で、タイ人12人が死亡したと発表した。タイ政府は、イスラエルに滞在する市民の避難に向け準備を進めている。

 タイ外務省の報道官は、犠牲者の雇用主から在イスラエル大使館に連絡があったと説明。また負傷者が8人いる他、11人が拉致されたことも明らかにした。

 タイ労働省によると、イスラエルには約2万人のタイ人労働者が滞在している。多くは農業従事者だ。

 ピパット・ラッチャキットプラカーン労相はタイテレビ局のインタビューに対し、「1099人が帰国に向けて登録を済ませた」とし、紛争地区で働く労働者は約5000人に上ると話した。

 外務省報道官によると、タイ空軍が市民を退避させる準備をしているが、具体的な日程や詳細は決まっていない。(c)AFP