【10月8日 AFP】自転車ロードレースのワンデークラシック、イル・ロンバルディア(Il Lombardia 2023)が7日、イタリア・コモ(Como)からベルガモ(Bergamo)の238キロで行われ、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)が史上3人目となる3連覇を果たした。

 2度のツール・ド・フランス(Tour de France)総合優勝を誇るポガチャルは、最後の登りのパッソディガンダ(Passo di Ganda)で仕掛けると、そのまま後続に大差をつけてフィニッシュ。

「落ち葉のクラシック」と呼ばれるイル・ロンバルディアでの3連覇は、アルフレッド・ビンダ(Alfredo Binda、イタリア)とファウスト・コッピ(Fausto Coppi、イタリア)に次ぐ歴史的快挙となった。

 今季のポガチャルはツールで総合2位に入ったほか、パリ~ニース(Paris-Nice 2023)やフレッシュ・ワロンヌ(La Fleche Wallonne 2023)、ツール・デ・フランドル(Tour des Flandres 2023)、アムステルゴールドレース(Amstel Gold Race 2023)では優勝を果たしており、シーズン最後の「モニュメント(5大ワンデークラシックレース)」でさらなるビッグタイトルの獲得となった。

 ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)に移籍するジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2023)王者のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)は3位となり、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)でのラストレースを勝利で飾ることはできなかった。

 一方、グルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)は、今大会が現役最後のレースとなり、プロロードレースに別れを告げた。

 この日も、優勝した2018年大会の再現に期待した大勢の母国フランスのファンがアルプス(French Alps)を越えて駆けつけた中で、「自分は世界チャンピオンではなかったかもしれないが、世界最高のファンに恵まれた。信じられないような経験ができた」と感謝した。(c)AFP