【10月8日 AFP】ラグビーイングランド代表のオーウェン・ファレル(Owen Farrell)が7日、W杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)のサモア戦で、ジョニー・ウィルキンソン(Jonny Wilkinson)が持っていた代表歴代最多得点の1179点の記録を更新した。

 1998年から2011年にかけてテストマッチ91試合に出場し、W杯制覇も果たしたウィルキンソンの記録まであと1点に迫ってこの試合を迎えたファレルは、9分にオリー・チェサム(Ollie Chessum)がトライを決めた後のコンバージョンキック(CK)で記録更新のチャンスを得たが、このキックはポストを外れた。

 それでもその9分後、ファレルはペナルティーゴール(PG)を決めて通算得点数を1181点として記録を更新。試合終了までにはさらに5点を加え、記録を1186点に伸ばした。試合はダニー・ケア(Danny Care)のトライからファレルのコンバージョンで終始劣勢だったイングランドが逆転し、18-17で競り勝った。

 ファレルは試合後、「記録がどういう意味を持つか、現時点では分からない」と話し、「今は試合のこと、チームのことを考えている。(しばらくは)そんな感じだろうし、時間がたてばそのことを考えられるようになると思う」と続けた。

 代表109試合に出場しているファレルだが、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)を合わせた合計得点では、まだウィルキンソンが1246点で上回っている。しかしファレルも1215点を積み重ねており、W杯中にこちらの記録も更新する可能性がある。

 他国を含めた歴代最多記録は、元ニュージーランド代表ダン・カーター(Dan Carter)の1598得点となっている。

 イングランド代表の歴代得点上位5人は以下の通り。

1位:オーウェン・ファレル - 1186点
2位:ジョニー・ウィルキンソン - 1179点
3位:ポール・グレイソン(Paul Grayson) - 400点
4位:ロブ・アンドリュー(Rob Andrew) - 396点
5位:ジョージ・フォード(George Ford) - 365点

(c)AFP