【10月8日 AFP】23F1第18戦カタールGP(Qatar Grand Prix 2023)は7日、スプリントが行われ、2位に入ったレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が3季連続の総合優勝を決めた。

 タイトルまであとわずか3ポイントだったフェルスタッペンは、唯一のライバルでチームメートのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)がクラッシュによってリタイアした中で、ポールポジションからスタートする8日の決勝を前にポイント差を残り6レースでは逆転不可能な184点に拡大した。「土曜日のチャンピオン」は、恋人ケリーさんの父親ネルソン・ピケ(Nelson Piquet)が達成した1983年以来となる。

 フェルスタッペンは3連覇を「ファンタスティック」と表現し、チームの無線で「何を言ったらいいか分からない。信じられない年だった。これだけの車を提供してくれてありがとう。今年はここまでうれしいことばかりだ」と話した。

 6レースを残しての優勝は、フェラーリ(Ferrari)で年間王者になった2002年のミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)に並ぶ最速記録となる。

 3回目の年間優勝を果たしたことで、フェルスタッペンはジャック・ブラバム(Jack Brabham)、ニキ・ラウダ(Niki Lauda)、ピケ、アイルトン・セナ(Ayrton Senna)、ジャッキー・スチュワート(Jackie Stewart)ら数少ないドライバーの仲間入りを果たした。また3連覇は、ファン・マヌエル・ファンジオ(Juan-Manuel Fangio)、シューマッハ、セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)というさらに数少ないドライバーに並ぶ偉業となる。

 マクラーレン(McLaren)の22歳の新人オスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)がF1初優勝を飾り、ダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)がイタリアGP(Italian Grand Prix 2021)を勝った2021年以来となる勝利をチームにもたらした。レッドブルが今季優勝を逃したのはわずか2回目となる。

 同僚のランド・ノリス(Lando Norris)が3位に入り、以下はジョージ・ラッセル(George Russell)とルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)のメルセデスAMG(Mercedes AMG)勢、フェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が続いた。

 アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は11位だった。(c)AFP