【10月7日 AFP】手こぎボートで世界最年少での太平洋単独横断を目指していたオーストラリア人冒険家が6日、船が転覆してから13時間近くたってバヌアツ近海でクルーズ船に救助された。

 トム・ロビンソン(Tom Robinson)さん(24)は、大改造した手こぎボートでペルーからオーストラリアまで約1万4800キロを横断する世界最年少記録に挑戦していた。

 チームのウェブサイトによると、ロビンソンさんは、船体に裸のまま13時間近くしがみついていたところを引き上げられた。「主要ハッチが予想外の大波を受け、キャビンが浸水した」という。

 ロビンソンさんが救難ビーコン発信機を作動させたところ、南太平洋に浮かぶ仏領ニューカレドニア(New Caledonia)から派遣された飛行機によって発見された。クルーズ船が針路を変更して救助に向かい、転覆した船体に裸でしがみついているロビンソンさんを見つけたという。

 ロビンソンさんは昨年7月にペルーを出発。仏領ポリネシアのタヒチ(Tahiti)、クック諸島、バヌアツに寄港し、今年12月までにオーストラリア東海岸への上陸を目指していた。(c)AFP