【10月5日 AFP】タイ警察は5日、首都バンコク中心部の商業施設で2人が死亡した銃撃事件で、容疑者の14歳少年に銃を販売した疑いで男2人を逮捕した。

 事件は3日夕、高級ショッピングモール「サイアム・パラゴン(Siam Paragon)」で発生した。警察によると犯行に使われたのは、実弾を使用できるよう改造されたモデルガン。

 警察は深南部ヤラ(Yala)県で5日未明、少年に銃を販売した容疑で男2人を拘束した。ヤラ県警察によると、2人の身柄は取り調べのためバンコクに移送された。

 事件では銃声が鳴り響く中、大勢の買い物客がおびえながらショッピングモールから逃げ出した。7人が撃たれ、中国人女性1人とミャンマー人女性1人が死亡した。

 少年は殺人や殺人未遂、銃の不法所持、発砲などの罪で逮捕された。

 警察によると、少年は以前精神科の治療を受けていたが、薬の服用をやめていた。刑事責任能力の有無を調べるため精神鑑定が行われているという。

 国際データベースによると、タイでは推定1000万丁の銃が流通している。国民の10人に1人が銃を所持している計算で、域内で最も高い保有率となっている。(c)AFP