【10月5日 AFP】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」は5日、観測史上最も暑い9月となった先月の気温は、例年を「異常」に上回ったと発表した。

 観測史上最も暑い年となることが予想されている今年、北半球の夏は史上最高気温を記録。世界の多くの地域では、9月に入っても季節外れの暑さが続いた。

 C3Sによると、世界の9月の平均気温は、2020年の記録を0.5度上回る16.38度だった。

 1940年までさかのぼる記録の中で「最も異常な暑い月」となり、産業革命前の1850~1900年の9月の平均気温よりも1.75度高かったという。

 C3Sのカルロ・ブオンテンポ(Carlo Buontempo)所長はAFPに対し、「気候の観点からこれまでで最も驚異的な夏だった。信じられないほどだ。気候変動は10年後に起こる何かではなく、今ここにある」と語った。

 サマンサ・バージェス(Samantha Burgess)副所長も、前例のない9月の気温は「異常なほど記録を塗り替えた」と述べた。

 映像は英国、ベルギー、フランスで9月に撮影。(c)AFP