【10月3日 AFP】ポーランド、ウクライナ両政府は3日、ウクライナ産穀物をポーランド経由で第三国に輸出する際、鉄道輸送を迅速化する合意を結んだと発表した。

 ポーランド、ウクライナ、リトアニアの3か国は、アフリカや中東に向けて輸送される穀物について、ウクライナ国境での検査は行わず、直接ポーランドを経由させることで合意した。

 ポーランドのロベルト・テルス(Robert Telus)農相は記者団に対し、「あす(4日)から、リトアニア経由で(世界市場に向けて)輸出される穀物は、ポーランド・ウクライナ国境ではなくリトアニアの港で検査される」と述べた。

 ロシアによるウクライナ侵攻で黒海(Black Sea)経由の輸出ルートが使えなくなり、ウクライナ産穀物は欧州連合(EU)諸国を経由して輸出されるようになった。だが、ウクライナの近隣諸国で穀物が滞留するようになり、地元産穀物の価格下落を引き起こしている。(c)AFP