【10月1日 AFP】オーストリア連邦鉄道(OeBB)は9月30日、新たな寝台列車を披露した。飛行機やガソリン車などに代わる温室効果ガスの排出低減につながる移動手段として、欧州では夜行列車の注目が高まっている。

 再注目される夜行列車だが、これまで長期間にわたり放置されてきた車両を入れ替えるため、鉄道各社は多額の資金を投じている。

 欧州全土で20の鉄道路線を運営するOeBBは夜行列車復活の先導役を担っており、2030年までに利用者の数を現在の2倍となる300万人に増やしたい考えだ。

 今回披露された列車は現代的なデザインで、プライバシーを重視し、シャワー設備を増やした。

 OeBBは2018年、夜行部門の増強と既存の老朽化車両の入れ替えを図るため、独シーメンス(Siemens)に33本を発注。12月10日からの運行開始を予定している。

 列車は、オーストリアのウィーンならびにインスブルックとドイツのハンブルク港を結ぶ。

 新しい車両は、オーストリア、ドイツ、イタリア、オランダ、スイスなどの他の路線にも、2028年までに段階的に導入される予定。(c)AFP