【10月1日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)は30日、プールDの試合が行われ、アルゼンチンが59-5でチリに大勝。勝ち点を9に伸ばして得失点差でグループ2位に浮上し、最終節で日本とベスト8の椅子を懸けた直接対決に臨むことになった。

 アルゼンチンは代表戦100試合目を迎えた34歳のSOニコラス・サンチェス(Nicolas Sanchez)が20点をマーク。1トライを挙げ、1本のミスもない完璧なキックを披露した。

 日本とアルゼンチンは10月7日に激突し、勝者は準々決勝でウェールズと対戦する可能性が高い。

 アルゼンチンのマイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)は、日本が強敵であることを認め、「彼らは素晴らしいチーム。向こうは前回大会で準々決勝に進出したが、こちらはそうではない。だからわれわれはその地位に飢えている」とコメントした。

 プールCではフィジーが17-12でジョージアを退け、オーストラリアは敗退がさらに近づいた。

 前半のフィジーは規律の乱れが目立つ低調な内容で、0-9で折り返したが、後半は徐々に盛り返して逆転勝利を収め、2007年大会以来の8強へ前進した。

 オーストラリアは今節で史上初となるプールステージ敗退決定の可能性があった中で、フィジーがボーナスポイント獲得を逃したことでかすかに希望が残った。だが、勝ち上がりのためには自分たちが最終節でボーナスポイントを獲得して勝利し、さらにフィジーがボーナスを逃して敗れる必要がある。最終節の相手はどちらもポルトガルとなっている。

 プールBでは組3位のスコットランドが84-0でルーマニアに圧勝。前節から先発13人を変更しながら、ダーシー・グラハム(Darcy Graham)が4トライを決めるなど、合計12トライを奪取した。

 次は10月7日に首位アイルランドと対戦し、少なくとも勝ち点で並ぶには勝利が必須条件となる。アイルランドは前節、前回王者の南アフリカを破っているが、グレガー・タウンセンド(Gregor Townsend)HCは「W杯最大の大一番に向けていい勢いがついた」とコメントした。(c)AFP