【9月29日 CGTN Japanese】中国南部の広東省(Guangdong)にある同国初の大型揚水発電所である広州揚水発電所では累計発電量が700億キロワット時を突破しました。これは、広東・香港・マカオグレーターベイエリア(香港、マカオ両特別行政区と、珠江デルタ地域にある広州市、深セン市、珠海市など9都市)の住民1500万人の1年間の電力使用量に相当します。

 揚水発電所は電力需要が比較的少ない夜間に、山の下にあるダムに溜まった水を電力で上部の池まで汲み上げ、電気需要が大きい日中に放水して発電します。送電網の「蓄電池」「レギュレータ」「コンディショナー」とも呼ばれています。

 広州揚水発電所は、中国が初めて自ら設計し、建設した高落差、大容量の揚水発電所で、設備容量は240万キロワットに達し、現在まで既に30年間稼働しています。

 現在、広東・香港・マカオグレーターベイエリアにはすでに6基の揚水発電所が設置されており、総設備容量は全国の揚水発電所の総設備容量の5分の1を占める968万キロワットに達しています。2025年までに、同エリアには新たに4000万キロワットの風力と太陽光発電による新エネルギーが送電網に追加される予定です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News