【9月28日 AFP】スウェーデンの首都ストックホルムで27日、ヘラジカが地下鉄の線路に侵入し、運行が数時間にわたって休止された。同市交通当局の発表によると、ヘラジカは最終的に、猟場管理者によって射殺されたという。

 ストックホルムの公共交通機関を運営するSLの広報担当者によると、警察から同日午前8時ごろ、線路付近を「ヘラジカがうろついている」との電話連絡を受けた。ヘラジカは午前11時ごろ、地下鉄のトンネル内に入り込み、数時間にわたり4駅の間を歩き回った。SLは、影響を受けた路線の運休を決め、通勤客のため代替輸送のバスを手配した。

 ヘラジカを線路から追い出すため、警察、猟場管理者、鉄道職員らが出動した。

 同担当者は、「出口を示そうと、フェンスに複数の穴を開けたが、ヘラジカは気付かなかった。ヘラジカの脚は長く、速いスピードで走り回っていた」と説明した。

 ヘラジカを落ち着かせ、線路から出す作戦が奏功しなかったことから、午後3時前に殺処分の決定が下され、猟場管理者がヘラジカを撃った。死骸は回収され、地下鉄は運行を再開した。(c)AFP