【9月28日 AFP】ウガンダは、西部の油田と隣国タンザニアの港をつなぐ全長1445キロの原油パイプラインの建設計画に向けた資金調達をめぐり、中国の金融機関との間で詰めの交渉を行っている。政府高官が27日、明らかにした。

 ウガンダでは20年近く前に北西部のアルバータ湖(Lake Albert)で原油が発見された。その原油を採掘し、「東アフリカ原油パイプライン(EACOP)」でインド洋に面するタンザニア・タンガ(Tanga)港まで運び、輸出する計画。総事業費は100億ドル(約1兆4900億円)の見込み。

 埋蔵原油は推定65億バレルで、うち約14億バレルが現在採掘可能とみられている。EACOPは2025年の稼働開始を目指している。

 エネルギー・鉱物資源省のアイリーン・バテーベ(Irene Bateebe)事務次官はAFPに対し、「EACOP建設資金の約半分の調達に向け中国のパートナーと最終的な協議を行っている」とし、10月中にも合意できるだろうとの見通しを示した。

 EACOP建設計画をめぐっては、人権団体や環境保護団体が地元住民や環境に悪影響を及ぼす恐れがあるとして反対。これに対し、事業を主導する仏エネルギー大手トタルエナジーズ(TotalEnergies)は十分な対策を講じると表明。ウガンダ政府も計画を推進する考えだ。

 EACOP建設計画をめぐっては、人権団体や環境保護団体が地元住民の生活や環境に悪影響を及ぼす恐れがあるとして反対。これに対し、事業を主導する仏エネルギー大手トタルエナジーズ(TotalEnergies)は十分な対策を講じると表明。ウガンダ政府も計画を推進する考えだ。

 バテーベ氏は「欧州の一部パートナーは融資撤回を余儀なくされたが、わが国としてはその分を穴埋めするため他の友好的なパートナーの参加を仰ぎ、計画を進めている」と説明。具体的には、中国輸出入銀行(Export-Import Bank of China)および中国輸出信用保険公司(Sinosure)と協議中だと話した。(c)AFP