【9月28日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)がロシアのユース年代のチームに対する出場禁止処分を解除したことを受け、ウクライナサッカー協会(UAF)は27日、ロシアのチームが出場するすべての大会をボイコットすると表明した。またポーランドサッカー協会(PZPN)も、ロシア勢との対戦を拒否する意向を示した。

 UEFAと国際サッカー連盟(FIFA)は昨年、ウクライナへの侵攻を受けて即座にロシアの全チームを主催大会から締め出していたが、26日に行われた理事会で同国ユースチームの復帰を許可した。

 これを受けてUAFはボイコットを発表するとともに、他のUEFA加盟国にも呼びかけを行い、ポーランドがこれに同調した。

 またイングランドサッカー協会(FA)もUEFAの禁止処分解除に反対しており、広報担当はAFPに対し「イングランドのチームはロシアと対戦しない」という立場に変更はないと述べた。

 発表に際し、UEFAは「未成年世代」が競技に臨む権利を奪われており、大人の行為に対して子供が罰せられるべきではないと主張。しかしながら、ロシアのチームは同国領土内でのプレーはできず、国旗、国歌、代表ユニホームの使用が禁止されると述べている。

 ウクライナ側はロシアの国際スポーツイベント出場の全面禁止を繰り返し求めており、同国と同盟国ベラルーシの選手が参加する場合、2024年パリ五輪のボイコットも辞さないと警告している。(c)AFP