【9月28日 AFP】北朝鮮は26、27両日に開いた最高人民会議(国会に相当)で、核戦力政策を憲法に明記することを決めた。国営朝鮮中央通信(KCNA)が28日、伝えた。

 KCNAによると、金正恩(Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記は同会議で演説し、「北朝鮮の核戦力政策は恒久的に憲法に盛り込まれた。何びともこれに逆らってはならない」と語った。

 北朝鮮は昨年の同会議で、核戦力政策に関する法令を採択。金氏はその際、核保有国としての地位は「不可逆的」なものとなったと宣言していた。法令には、核兵器の先制使用も盛り込まれた。

 今回、それをさらに進めて核戦力政策を憲法に明記したことについて、金氏は「国防能力を著しく向上させるための強力な政治的手段をもたらした歴史的な出来事」と評価した。

 北朝鮮は今年、かつてない頻度でミサイル実験を繰り返しており、韓国や米国との関係は緊迫化している。2017年以来となる核実験を実施する可能性も取り沙汰されている。(c)AFP