【9月26日 AFP】タイで25日、観光業界の活性化を目指し、ビザ(査証)の取得を免除する新たな措置の適用が始まり、セーター・タウィーシン(Srettha Thavisin)首相が首都バンコクのスワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi Airport)に出向き、中国からの観光客を歓迎した。

 観光客の一人(31)は「歓迎式典には驚いたがとてもうれしかった。幸先が良い」と喜んだ。

 また、新婚旅行で同国を訪れたという女性はAFPに対し、「チケットの予約さえすれば、何の心配もなくいつでも旅行に行ける」と話し、その後夫と共にセーター氏と記念撮影を行った。

 新型コロナウイルスの世界的大流行以前には、タイを訪れる観光客が最も多かったのは中国からだった。タイの観光業はGDPの約20%を占めているものの、コロナ対策で設けられた旅行制限で大打撃を受け、その後の回復も遅れていた。

 ビザ免除措置は、中国が10月に大型連休を迎える前に始まり、来年2月29日まで適用される。

 セーター氏は、この措置の下、予約はすでに「10倍」に上っており、「経済の大きな刺激」になると確信していると述べた。(c)AFP