【9月24日 AFP】ベネズエラは23日、北部アラグア(Aragua)州の刑務所を支配していたギャング「トレンデアラグア(Tren de Aragua)」を解体したと発表した。ただ、幹部の行方は分かっていない。

 当局は20日、1万1000人以上の警察官と兵士を投入し、ギャングが支配していたトコロン(Tocoron)刑務所を奪還。活動拠点となっていた刑務所にはディスコや動物園もあった。

 レミヒオ・セバジョス(Remigio Ceballos)内相は「刑務所を完全に掌握した」と述べ、トレンデアラグアを「完全に解体した」と続けた。

 2014年に台頭したトレンデアラグアには約5000人の構成員がいるとされ、誘拐や強盗、薬物取引、麻薬密売、売春、恐喝、金の違法採掘などに関与してきてきた。

 受刑者の権利を擁護するNGO「ベネズエラ刑務所監視団(OVV)」によると、ギャングの幹部らは当局と交渉して刑務所から退去し、(奪還の)1週間前に出国していた。(c)AFP