【9月23日 AFP】南太平洋の島国ソロモン諸島のマナセ・ソガバレ(Manasseh Sogavare)首相は22日、国連総会(UN General Assembly)での演説で東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出を非難し、緊密な関係を築いてきた中国に同調した。

 ソガバレ氏は、処理水の海洋放出に「がくぜん」としていると述べ、ソロモン諸島にも影響があると警告。「この核廃水が安全なら、日本国内で保管すべきだ。海洋投棄したという事実が、安全ではないことを示している」と主張した。

 さらに「この行為は国境と世代をまたいで行われる、世界の信頼と団結に対する攻撃だ」として、日本に対し海洋放出を「即時」中止し、代替策を講じるよう求めた。

 海洋放出について、日本政府は安全だと主張し、国際原子力機関(IAEA)もこの見解を支持。米国をはじめとする西側諸国も理解を表明している。

 しかし中国政府は、日本が海を「下水道」のように扱っていると非難し、日本産水産物の輸入を全面停止するなど猛反発。中国国民も日本人学校や日本領事館に石や卵を投げ付けている。

 韓国でも各地で抗議活動が行われているが、日本との関係改善を目指す現政権は海洋放出に異議を唱えていない。

 ソガバレ氏は国連総会で、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」を称賛。「南南協力(開発途上国同士が相互に助け合う枠組み)」は「制約が少なく、即応性が高く、わが国民のニーズに沿っている」と述べた。(c)AFP