【9月20日 AFP】アゼルバイジャン国防省は19日、隣国アルメニアとの係争地ナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)で「対テロ作戦」を開始したと発表した。両国は同地域をめぐって紛争を繰り返しており、2020年にも大規模な軍事衝突があった。

 同省は、ナゴルノカラバフで「局地的な対テロ作戦に着手」し、「その一環で、前線と敵陣の後方に対し精密兵器を使用している」と明らかにした。

 現地のAFP記者によると、アルメニア系分離派が拠点を置くステパナケルト(Stepanakert)で、複数回の爆発音が聞こえたという。

 ナゴルノカラバフは、住民の大半はアルメニア系だが、国際的にはアゼルバイジャンの領土の一部と認められている。

 アゼルバイジャン政府は作戦発表の数時間前にも、「アルメニア系分離派組織」が仕掛けた地雷により、警察官4人と民間人2人が死亡したと発表していた。

 アゼルバイジャン側は、ロシアが仲介した2020年の停戦合意に分離派が違反していると「繰り返し警告してきた」と主張。「同地域の平和と安定に対する深刻な脅威を生み出している」と非難している。

 映像前半はアゼルバイジャン国防省が公開。後半はステパナケルトで19日撮影・提供。(c)AFP