【9月19日 AFP】米サウスカロライナ州で、操縦士が緊急脱出した後に行方不明になっていたステルス戦闘機F35の残骸が発見された。米軍が18日、発表した。1機8000万ドル(約118億円)もする戦闘機の行方不明「事件」をめぐっては、インターネット上で嘲笑の的ともなっていた。

 当局のXへの投稿によると、残骸が見つかったのはチャールストン統合基地(Joint Base Charleston)の北に位置する同州ウィリアムズバーグ郡(Williamsburg County)。

 同機は17日、操縦士が詳細不明の理由で緊急脱出した後、消息を絶った。基地はソーシャルメディアで「情報があれば通報を」と呼び掛けていた。

 機種はF35ライトニングII(Lightning II)で、レーダーに探知されにくいステルス性の高さが特徴。ウクライナや同盟国から強い関心が寄せられている。

 今回の事案をめぐっては、同州選出のナンシー・メイス(Nancy Mace)議員が、「F35をなくすとは。追跡装置もなく、見つけたら知らせてくださいと呼び掛けるなんて」とSNSに投稿。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領がF35の前でポーズを取り、同機を持ち去ったことをほのめかす加工画像もミーム化している。(c)AFP