【9月18日 CGTN Japanese】中国南西部の雲南省文山チワン族ミャオ族自治州で、半月も咳(せき)が止まらず、痰に血が混じる症状の女性が病院で検査を受けたところ、なんと気管内にヒルがいると分かりました。

 文山チワン族ミャオ族自治州に住む60歳女性の韋さんは先日、文山州中医医院肺疾患科で診察を受けました。胸部CTの画像では気管内にやや高密度の影が見られ、咳や血痰の原因と診断されました。医師は患者の家族と病状について意思疎通をした上で、手術治療を行いました。医師が気管支鏡で調べたところ思いもよらず、韋さんの声門のところにヒルがいました。

 ヒルは吸盤によって気管の壁にしっかりと吸着することができます。そのため、鉗子(かんし)で直接引きはがそうとすると、気道を傷つけて気管粘膜の損傷などの併発症を引き起こす恐れがあります。ヒルが引きちぎれて、吸盤が体内に残ったままになれば、二次手術をする必要があります。病院が努力したことで、長さ約8センチのヒルは全身麻酔無痛気管支鏡により取り除かれました。韋さんはその後、咳や痰、血痰および喉の異物感がなくなり、精神状態も良好になりました。韋さんはすでに完治して退院しました。

 韋さんは山間部で働いた際に未処理の水などを飲んだことで、ヒルが体内に入ったと見られています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News