【9月18日 AFP】北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記は17日、6日間のロシア訪問を終え、帰国の途に就いた。

 一方、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は同日、国営テレビで「わが国は北朝鮮に制裁を科していない。国連安保理(UN Security Council)とは違う」「対等かつ公正な交流を目指すつもりだ」と語った。

 金氏はこの日、ロシア太平洋岸のウラジオストク(Vladivostok)にある極東連邦大学(Far Eastern State University)を訪問。水族館も訪れ、セイウチのショーなどを楽しんだ。

 出発前には、沿海(Primorye)地方の知事から攻撃用無人機5機、偵察用無人機1機、防弾チョッキを贈呈された。

 金氏の視察に同行したアレクサンドル・コズロフ(Alexander Kozlov)天然資源環境相は「多く」のことが話し合われたと総括。軍事面での合意については言及しなかったが、穀物供給量の拡大や定期航空便の再開、中断していたインフラ事業の復活についても協議したと明らかにした。

 金氏は16日にはウラジオストクでセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相と会談し、極超音速ミサイルを含む最新鋭の兵器を視察。13日には、極東ボストーチヌイ宇宙基地(Vostochny Cosmodrome)でウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談した。

 プーチン氏は会談後、北朝鮮と軍事協力する「可能性」はあると明言。また、北朝鮮の人工衛星開発を支援する意向を表明した。(c)AFP