【9月15日 AFP】米電子機器大手アップル(Apple)のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)12」から放出される電磁波をめぐり、フランスの規制当局が基準値を上回っていると指摘していた問題で、仏デジタル担当相と同社は15日、仏国内向けにアップデートが行われると発表した。

 フランスは12日、2020年に発売開始された同機種が基準値を超える電磁波を放出しているとして、販売停止を命じていた。

 ジャンノエル・バロ(Jean-Noel Barrot)デジタル担当相はAFP宛ての文書で、「アップルが近日中にiPhone12用のアップデートを用意すると約束した」と明らかにした。

 アップルとバロ氏は共に、この電磁波放出による健康への危険性はないと強調している。

 アップルは、「本件は仏規制当局が設けている特定の検査プロトコルに関係しており、安全性への懸念ではない」とし、同機種は電磁波放出に関する世界中の規制に適合していると説明した。

 バロ氏は、検査を担当する仏全国周波数庁(ANFR)が今回のアップデートについて迅速に審査し、その後、販売停止を解除するかどうか判断するとしている。(c)AFP