【9月15日 AFP】英国のダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)がチャールズ皇太子(Prince Charles、肩書は当時)との婚約当時に着用していて話題になった「黒羊のセーター」が14日、オンラインオークションで終了間際の激しい入札合戦の末、約110万ドル(約1億6200万円)で落札された。競売大手サザビーズ(Sotheby’s)が同日、明らかにした。

 落札予想価格5万~8万ドル(約740万~1180万円)の10倍以上の高値となった。

 このセーターは1981年6月、ダイアナ元妃(当時19)がポロの試合会場に登場した際に着用していた。赤いセーターに白い羊が並ぶ中、黒い羊が1匹だけ交じった遊び心のあるデザインで、元妃の最も象徴的な衣装の一つとされている。

 だが、英語で「厄介者、のけ者」を意味する黒い羊は、その後の英王室の一員としての波乱に満ちた人生を暗示していたかのようでもある。

 サザビーズによると、ダイアナ元妃の衣装としては、今年1月に60万4800ドル(約8900万円)で落札されたロングドレスをしのぎ、競売史上最高額となった。また、セーターとしても、競売史上最高額だという。(c)AFP