【9月14日 AFP】国連(UN)の世界気象機関(WMO)は14日、リビア東部デルナ(Derna)で発生した大規模洪水について、早期警報・防災システムが適切に運用されていれば、犠牲者の大半は死ななかったはずだと指摘した。

 デルナでは大雨で2か所のダムが決壊し、津波のような洪水が発生。死者は少なくとも4000人に上り、数千人が行方不明となっている。

 WMOのペッテリ・ターラス(Petteri Taalas)事務局長によると、気象予報や情報の拡散などの欠如が、多数の犠牲者を出した大きな要因となった。長年内戦が続くリビアでは、気象予報やITネットワークが機能不全に陥っていると指摘している。(c)AFP