【9月11日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は10日、ベトナムを訪問し、最高指導者のグエン・フー・チョン(Nguyen Phu Trong)共産党書記長と会談した。両首脳は翌11日、共同声明を出し、係争海域である南シナ海(South China Sea)における「脅迫と武力行使」に警告した。

 両首脳はこの声明で、戦略的に重要な南シナ海をめぐる対立は国際的な規範に基づいて解決されなければならないとの認識を示し、「国際法にのっとり、脅迫と武力行使によらない、紛争の平和的解決への揺るぎない支持」を強調した。

 さらに、「南シナ海での航行と飛行の自由」を確保するとともに、合法的な交易が妨害を受けることのないよう求めた。

 両氏は前日、両国の外交関係を格上げすることで合意。これには、同海域の領有権を主張する中国をけん制する狙いがあるとみられている。(c)AFP