【9月11日 AFP】10日に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2023)男子シングルス決勝で優勝し、男女通じて歴代最多タイとなる四大大会(グランドスラム)通算24勝目を挙げたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、最高峰で戦える間は少しでも長く現役を続ける意向を示した。

 36歳のジョコビッチは、決勝でダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)を下し、女子のマーガレット・コート(Margaret Court)が持つグランドスラム最多優勝記録に並んだ。

 これで、これまでのグランドスラムタイトルのうち、半数は30歳を過ぎてから獲得したことになった。出場したグランドスラム直近10大会で優勝は7回。今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)ではカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)に決勝で惜しくも敗れ、年間グランドスラム達成は阻まれたが、11日発表の世界ランキングではそのアルカラスを抜いて1位に返り咲き、歴代最長記録を更新する在位通算390週目に突入する。

 過去には世代交代の兆しが見えたことが何度かあったが、その時はまだ先であるのが分かる今回の全米オープンとなった。

 試合後の会見に臨んだジョコビッチは、「いつまで続けたいかと自問自答することはたまにある」と明かしつつ、「まだトップにいて、今のプレーを続けている限りはこのスポーツを離れたくない」と述べた。

 さらに、「引退までにあと何回グランドスラムで優勝したいかという数字は、今のところ考えていない」とし、「(グランドスラムを)最も重要な大会として今後も最優先し、そこでベストのテニスをしたい。それは来シーズンも変わらない。あと何シーズンできるかは分からないが、それはいずれ分かることだ」と語った。(c)AFP/Martyn WOOD