【9月11日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2023)は10日、男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が6-3、7-6(7-5)、6-3で第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)を下し、4度目の優勝を果たした。

 女子のマーガレット・コート(Margaret Court)と並び、男女通じて歴代最多タイの四大大会(グランドスラム)通算24勝目で、36歳での全米オープン制覇はオープン化後の最年長記録となった。

 今季は全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)と全仏オープン(French Open 2023)も制しており、4度にわたり同一シーズンでグランドスラム3勝を記録するのは、男子ではジョコビッチが史上初めて。大会後の世界ランキング1位復帰をこれ以上ない形で飾った。

 また、2021年大会の決勝でメドベージェフに敗れ、1969年のロッド・レーバー(Rod Laver)以来となる年間グランドスラム達成を阻まれたリベンジも果たした。

 試合後のインタビューでは「うまく表現できないが、この競技の最高レベルで戦うという小さい頃の夢をかなえることができた」と喜び、「自分がこの場でグランドスラム24勝目について話しているなんて、想像もしていなかった」と語った。

 一方、5度目のグランドスラム決勝で4敗目を喫したメドベージェフは、「まだここで何をやっているのかと、まずはノバクに聞きたい。いつになったら少しスローダウンしてくれるんだ」と冗談交じりにコメント。

「自分も悪くないキャリアを過ごして20個のタイトルを獲得してきたが、あなたはグランドスラムだけで24回も優勝している。信じられないよ」と脱帽した。(c)AFP/Martyn WOOD