【9月10日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2023)女子シングルス決勝を制し、四大大会(グランドスラム)の初タイトルを手にしたココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)は9日、セレーナ(Serena Williams、米国)とヴィーナス(Venus Williams、米国)のウィリアムス姉妹が、自身の成功への道を切り開いてくれたと語った。

 米フロリダ州出身で19歳のガウフは、ウィリアムス姉妹が圧倒的な強さを見せていたのを目の当たりにしたアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)でこの日、第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)を2-6、6-3、6-2のスコアで破った。

 この勝利でガウフは、ウィリアムス姉妹やアリシア・ギブソン(Althea Gibson、米国)、スローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)といった他の米国の黒人女子選手とともに、その名をテニスの歴史に刻むことになった。

「もう最高。実際のところ、彼女たち(ウィリアムス姉妹)のおかげできょうのトロフィーを手にすることができた」とガウフは話した。

「彼女たちのおかげで、私はこの夢を信じて成長することができた。黒人選手がテニスを席巻することは多くなかったし、私が小さい頃は文字通り彼女たちしかいなかった。その功績のおかげで、より多くのことが実現したというのははっきりしている。だからこそ、夢が現実味を帯びたものになった。彼女たちが味わわなければならなかった全てのことのおかげで、私のような選手もやりやすくなった」

「(セレーナとヴィーナスが)私にとってどんな意味を持つのかは言い表せない。ほかの女の子が今回のことを見て、自分たちならできると信じてくれるのを願っているし、その子たちの名前もこのトロフィーに刻まれるのを願っている」 (c)AFP/Rob Woollard