【9月10日 AFP】トルコ救助隊は10日、洞窟潜入中に体調を崩し、地下1000メートル超で身動きが取れなくなった米国人探検家を地上に向けて約300メートル移動させたと明らかにした。探検家は8日間にわたり洞窟から出られずにいる。

 身動きが取れなくなったのは米国人探検家のマーク・ディッキー(Mark Dickey)さん(40)。2日、同国で3番目の深さがあるモルカ洞窟(Morca Cave)に潜入中、地下1120メートルで体調を崩し、1040メートル地点にあるキャンプに戻った。

 移送は、9日午後3時30分頃(日本時間午後9時30分頃)から10時間かけて行われた。救助隊員が担架で運んだ。救助隊によると現在は700メートル地点におり、狭いが水平な場所で体を休めることができるという。

 トルコ救助隊および医師、探検家からなる国際チームが5日に組まれ、輸血や応急処置などが施されている。

 救助隊によると、ディッキーさんを安全に救出するにはまだ数日かかる見通し。(c)AFP