【9月9日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2023)は8日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)が7-6(7-3)、6-1、3-6、6-3で第1シードの前回王者カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)を下し、決勝進出を決めた。

 アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)での3時間19分の熱闘を制したメドベージェフは、2年前の決勝で対戦した第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との再戦を迎える。

 2008年大会のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)以来となる大会連覇を目指していたアルカラスだったが、メドベージェフはまたもその筋書きを破った。21年大会の決勝でメドベージェフはストレート勝ちを収め、ジョコビッチの年間グランドスラム達成も阻んでいる。

 ロシア・モスクワ出身のメドベージェフは、今年2敗を喫していたアルカラスとの対戦を前に「10点中11点」のパフォーマンスを出さなければならないと語っていた。

 間違いなく今大会のベストマッチに挙げられるようなクオリティーの高い一戦で、メドベージェフはその言葉通りのプレーを展開すると、第4セットの第9ゲームでアルカラスの必死のリターンをスマッシュで返し、この試合4度目のマッチポイントをものにした。

 試合後にメドベージェフは「カルロスのような選手に勝てたことは素晴らしい。今年は彼に2度、簡単に負けていたから試合前はかなりの迷いがあった」としつつ、「10点中11点のプレーをする必要があると言っていたが、第3セット以外は10点中12点のプレーをした」と振り返った。(c)AFP