【9月8日 AFP】ノルウェーでこのほど、医師から運動不足解消を勧められ、買ったばかりの金属探知機を手に散策していたという考古学愛好家が6世紀のものとみられる金の装飾品を発見した。7日に発表した専門家は、同国における「世紀の大発見」だと評価している。

 貴重な発見をしたのは、アーランド・ボーレ(Erlend Bore)さん(51)。最初はチョコレートのコインか何かだと思ったと語り、「全く信じられなかった」と喜んだ。

 子どもの頃に考古学者になることを夢見ていたというボーレさんは、医師からもっと運動するよう助言を受けたのを機に、金属探知機を購入。そして8月、スタバンゲル(Stavanger)近郊の農地を歩いていた際、今回の発見に至った。

 見つかった装飾品の総重量は100グラム余り。専門家に調査を依頼したところ、500年ごろの物だと判明した。

 スタバンゲル大学(University of Stavanger)考古学博物館の館長は、「これほど多くの金が一度に見つかるのは極めて異例」であり、「ノルウェーにおける世紀の大発見だ」とたたえた。

 ノルウェーの法律では、ボーレさんと土地所有者に報奨金が支払われることになるが、現時点で具体的な金額は不明。

 映像は見つかった金の装飾品と、専門家らによる調査。7日提供。(c)AFP